FX 比較の「裏ワザ」って?

8月期以降も土地の仕入れが良好なことから業績面の不安はなく、民間調査会社の報告書によれば、末の段階で、「将来の株式上場を目論んでいる」とのことで、監査法人や主幹事証券会社も決まっているという。 土地の金融商品化と世界的な資金余剰を受けた不動産価格の上昇という追い風を受け、ブームに乗った印象だが、それよりもフューチャーという会社がユニークなのは、旧S銀行OBたちが立ち上げた会社で、しかも彼らが旧Sの「不良債権処理部隊」であったことだ。
周知のように旧Sは、旧東海銀行、旧東洋信託と例年4月に経営統合、Uホールデイングスとなった。 同ホールデイングスは、監督官庁の金融庁から不良債権の早期処理を迫られて、金融検査をごまかそうと100箱分の資料を隠して検査忌避、東京地検に刑事告発された。
このプレッシャーに加えて業績も悪化、例年7月、M東京フィナンシャル・グループとの経営統合を選択、回年数月、MUフィナンシャル・グループとなった。 旧日本興業銀行、旧富士銀行、旧第一勧業銀行の3行合併でMフィナンシャルグループが結成され、旧さくら銀行と旧住友銀行の合併でM住友フィナンシャルグループが誕生するなど、金融不況のなか銀行界は合従連衡の道を選び、MUフィナンシャル・グループのスタートで3メガバンク体制となり、ようやく落ち着きを取り戻した。
もはや一般の人で旧銀行が、どのメガバンクに行き着いたかを正確に認識している人はほとんどいない。 銀行カラーがグリーンだった旧Sの名も、Uホールデイングスがスタートしてから聞かなくなった。
だが、厳然たる事実がある。 バブル崩壊後、膨大な不良債権の処理に苦しんだ各行は合併によるリストラ効果を期待する一方、規模のメリットを生かさざるを得なかったが、不良債権処理は「旧行」の責任において果たさなくてはならなかったことだ。
不良債権には、融資先と銀行とのさまざまなしがらみのなかから生まれたものが多く、その処理は容易ではない。 したがって、各行とも行内のプロフェッショナルと過去を知るOBが連携しながら、新体制に影響を及ぼさない形で処理を進めていった。

手っ取り早い処理は「飛ばし」である。 大口融資先の不良債権を圧縮するには、含み損を抱えた担保不動産を売数しなければならないが、購入先がない。
そこでOBが経営するような親密な不動産会社に新規融資、高値鑑定書までつけて購入させる。 「飛ばし」は、銀行と大口融資先と親密不動産会社の三者が仕組む口作だった。
旧Sには、そんなプロが何人もいたが、初年の行員生活のうち、中堅となって以降の大半は不良債権処理を担当、内外でスペシャリストとして知られたのがフューチャー会長のI氏だった。 I氏は旧年に旧Sを離れ、幾つもの不良債権処理会社に関わった。
そうした企業群は拠点 に集められて、まとめて運営されることが多かったが、東京における拠点のひとつが、文京区湯島にある「リベロスお茶の水ビル」だった。
5階建てで延べ床面積が500平方メートルに満たないペンシルビル、 中核会社のリベロスが例年間月、競売で取得、処理部隊が集まるようになり、一時期は郵便受けにその名を連ねているだけでもロ社が入居しており、I氏はリベロスの代表取締役だった。
同時に、I氏は何社もの経営に関与していたのだが、そのうちの1社がフューチャーだった。 そのリベロスビルにマロリーアセットコンサルタンツとして2月に設立されたフューチャー(閃年2月に社名変更)は、例年には港区北青山に移転している。
I氏はフューチャーのホームベージの「会長メッセージ」のなかでこう書く。 「フュ−チャープロデュースは、不動産と金融が融合するポイントである不動産流動化と、その最終到達地点であるファンド運営を両輪とする会社です。
(中略)こうした事業を遂行するために、特に金融機関出身者が持つ高い専門性・信頼性に着目し、積極的な人材登用を行っております」。
この弁は、自らを始めとする旧S出身者たちで、短期間に上場を目指せるほどの業績をあげた自負からくるものだろう。 実際、フューチャーの経営幹部は会長のI氏を始め、社長の松林茂氏、副社長の川松保夫氏、副社長の海宝明氏と、旧Sの出身であり、それをホームページの役員紹介で、自信をもって「一二和銀行出身」と調っている。

少し違和感があるのは、日本経済復活の条件であるとして、不良債権処理が「国策」で行われてきたからだ。 具体的には1998年数月に施行された「金融機能早期健全化法」などに基づき、金融機関には総額ロ兆円もの公的資金の投入が決まり、旧Sも公的資金を受けている。
その支援を受けた銀行が不良債権処理を急ぐためにOBの会社を利用、銀行との合作でお手盛りの処理をした。 そのおかしさを肌で感じているのは、同業の不動産業者だった。
「銀行は物件が動くようになっても、われわれ一般の不動産業者には長い間、融資をしませんでした。 それだけ不動産融資には懲りていたし、融資より先に不良債権処理を急ぎたかった。
その処理を行っていたのが身内の不動産会社。 税金を自分たちで食ったあげくに、一般の業者を貸し渋りで圧迫するのは、国民に対する犯罪行為じゃないですか」理解できる面はある。
例えばフューチャーが「事業事例」としてあげている青山ライズスクエアである。 3482平方メートルの敷地に、ビル名の不動産会社が翌年4月、地上回階、地下2階のオフィスビルを建設した。
フューチャーはこのビルが植栽に気を配った景観などを評価され、回年に「港区みどりの街づくり賞」を受賞したと誇るのだが、旧Sの不良債権処理案件であることを考えれば、「フューチャーの実績」といい切っていいものだろうか。 旧Sを退職したI氏は青山ライズスクエアの代表取締役に就任、この優良物件を仕上げている。
だが、会社自体は玉石混靖の不動産を抱える。 旧SOBの山口正弘氏が代表を務めていた東栄ビルディングという会社と合併、存続会社が青山ライズスクエアとなって、両社の持つ旧Sの融資先不動産案件が詰め込まれたからだ。
そして2月にスタートしたフューチャー自身が、旧Sの親密な企業3社によって設立されている。 まず、数%を出資したキク・インベストメント(東京都渋谷区)は6月の設立で、旧Sの親密不動産会社である東信地所の孫会社。

代表取締役(肩書はフューチャー設立時・以下同)は旧SのOBで、例年に退職後、東信地所に勤めたK氏である。 次に、初%を出資したのは関西における旧Sの不良債権処理部隊の中核となっている大広不動産(大阪市中央区)で、同社は旧S系列の東洋プロパティ、大口融資先であるオークラヤ住宅、親密ゼネコンの大末建設などが設立、会長の堺五郎氏、杜長のE善平氏とも旧SOBだ。
3番目に、お%を出資しているのは秀栄興産(東京都新宿区)である。 旧S銀行を退職後、オークラヤグループに入った前出の山口氏が代表取締役を務める。
フューチャーはその後、例年四月末、2000万円の資本金を5000万円に増資、以降も事業の拡大、ファンドの創設などに伴って増資を重ね、7月の時点で4億9845万円になっており、その後の株主構成や旧Sの親密企業群との関係は不明。 ただ、不良債権処理が、旧Sグループの意思のもとで行われたのは間違いない。
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青山ライズスクエアは例年9月刊日、信託されて中央M信託銀行に所有権が移転した この所有権移転は証券化のためであり、信託受益権を得たSPC(特別目的会社)は、ライジン

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